五郎兵衛用水 世界かんがい施設遺産登録までの道のり

申請に係る申請書類一式の作成は、東京都内で働く民間人のボランティアによって行われました。

毎日終電まで働くほど、本業が多忙を極めており、何度も断りましたが、市川五郎兵衛翁の功績を後世に伝えるためにどうしても手伝ってほしい、と涙ながらに頼まれ、その熱意に負け、渋々請負いました。本業の業務の傍ら、二人の仕事繋がりの有志の助力も得て、作成に励んだそうです。

申請書類は英文の為、知り合いの外国人にネイティブチェックを依頼し、 土日返上で、締切に間に合わせました。 時には徹夜をすることもありました。

申請書類の中身は、江戸時代の工法に関する物が多く、ネイティブの外国人といえど、用水工事の為の専門用語の英語等知らない単語も多く、翻訳は非常に困難な仕事でした。

国際機関に提出する正式書類であり、google翻訳では通用しません。農水省のチェックも通過することができません。

写真の不足も指摘され、東京から何度も五郎兵衛記念館に足を運び、資料を集めました。

通常は認定までに何度もリジェクトされるそうですが 先人の偉業を世界に認めてもらう為と思い、必死で資料を完成させ、認定にこぎつけることができたそうです。